脳震盪について

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それでは本日は、前回言っていたように脳震盪について書きます(^_-)-☆

今回もスポーツ医学検定1級のテキストをまとめています(^^)/

受傷機転・予防

脳震盪は「頭部打撲直後から出現する神経機能障害であり、かつそれが一過性で完全に受傷前の状態に回復するもの」と定義されており、脳に明らかな出血を認めないが、一時的に脳の活動に障害が出るものを指します。脳震盪の問題点は軽傷と捉えること、受賞後に再発しやすく、その結果重症化することが挙げられます。近年脳震盪を繰り返したアスリートが歳をとってから行動異常、精神異常、認知障害などを呈する慢性外傷性脳症が注目されています。

またボクシング、柔道、アメリカンフットボール、ラグビー、サッカー、バスケットボールなどのコンタクトスポーツに多いが、野球、スノーボードなど幅広いスポーツでも起きます。頭部の回旋外力による受傷が原因であり、選手同士や設備との接触、転倒、ボクシングのパンチによる頭部の揺さぶりが原因となります。マウスガードやヘッドギアなどによる予防効果の明確なエビデンスはありません。頸部筋群のトレーニングやルールに則り危険なプレーを回避することは重要であり、様々なスポーツでの選手の安全に考慮したルール改正が行われています。

症状

意識、精神活動(記憶力、見当識、反応時間、易刺激性)、平衡感覚、自覚症状(頭痛、めまい、睡眠障害)など幅広い脳機能に障害が出現します。意識消失がなくても脳震盪のことがあることに注意が必要であり、どれか一つの症状が出た場合には脳震盪を念頭に置きましょう。一般的に1週間程度で症状は改善することが多いが、小児、若年者、女性では、症状が長引きやすい傾向があります。成人では10~14日、小児で4週以上症状が持続するものを脳震盪後症候群といいます。

検査・診断

競技現場ではSCAT5(Sports Concussion Assess-ment Tool )に代表される標準化されたツールが有用であり、5~12歳の児童を対象にしたchild SCATや、非専門家によるpocket SCATでのスクリーニングも有用です!脳震盪の多彩な症状をGCSで意識障害、Maddocks scoreで見当識障害、ほかに自覚症状や認知機能、平衡機能などで評価します。シーズン前に評価しておくことが重要です‼医療機関ではCT検査により出血の有無を確認するが、脳震盪では異常所見を認めないです。もし脳震盪症状が強い場合や長時間持続する場合、頭部CTではなくMRI検査(特に冠状断)を行います。日本臨床スポーツ医学会による頭部外傷10か条の提言は分かりやすいです(^^)/

日本臨床スポーツ医学会による頭部外傷10か条の提言

①頭を強く打っていなくても安心できない

②意識消失がなくても脳震盪である

③どんなときに脳神経外科を受診するか

④搬送には厳重な注意が必要

⑤意識障害から回復しても要注意

⑥脳震盪後すぐにプレーに戻ってはいけない

⑦繰り返し受診することがないように注意が必要

⑧受診する医療機関を日頃から決めておこう

⓽体調が優れない選手は練習や試合に参加させない

⑩頭部外傷が多いスポーツでは脳のメディカルチェックを

治療・復帰の流れ

脳震盪は繰り返し起こりやすいため、重篤化・長期化しやすいです。脳震盪からの安全な競技復帰には「脳震盪を起こした場合、プレーを継続させない」ことの徹底が重要です‼器質的脳損傷が隠れている可能性を考慮し、24時間は誰かがそばにいるか、家族に注意を促しておきましょう。自覚症状がある間は安静が基本で症状の経過を評価するために薬の内服などの対処療法は勧められないです。脳損傷後の数週間は、2度目の脳震盪を起こしやすく、競技ごとに定められた段階的競技復帰プロトコールに従い、時間をかけて競技復帰をします!

慢性外傷性脳症(CTE:chronic traumatic encephalopathy)はボクシングやアメリカンフットボールの引退後に認知機能や運動障害が出現することで近年注目されています。現在は様々な原因で誰でも起こりうる病態と認識され、アルツハイマー型認知症と同様に脳内にリン酸化タウ蛋白が蓄積することで引き起こされることが知られています。症状は行動異常および精神症状(攻撃性やうつなど)認知障害(注意障害や記憶障害など)、運動異常(歩行障害やパーキンソン症状など)です。現時点では脳震盪やコンタクトプレーとの直接的な因果関係は不明であり、判断基準や予防法は確立されていません。CTEの最初の報告は1928年ボクサーによるpunch drunk syndrome(いわゆるパンチドランカー)です。

まとめ

脳震盪は繰り返すことがあるので要注意!

症状として、意識消失、けいれん、めまい等が起きたときは脳震盪を疑う(@_@)

そのほかスポーツ現場では、「いまいる場所」「今は前半か後半か」などに答えられないときも脳震盪を疑う(@_@)

頭部を打った後などは24時間しっかりと誰かがついてあげ、復帰は段階的に行う(^^)/

慢性外傷性脳症は、行動異常、精神症状、認知障害、運動異常などの症状がでます。こちらの最初に報告されたのは1928年のパンチドランカーです。

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